今回は『健康保険』についてです。
前回までは「税金」について勉強しましたが、税金とはまた違うお金の話。
正確にはお金そのものの話ではないのですが、私たちが普段支払っている「健康保険料」、それらがどういうものなのか、そもそも健康保険とは何を指すのか、そういった初歩的なことから学んでいきたいと思います。
「健康保険って病院で安くなるやつでしょ?」
「健康保険ってどこでつかえるの?」
「フリーランスだから負担が大きくて大変だ・・」
そんな方は、記事を読んで今の自分の健康保険について考えるときかもしれません。
前回の『住民税』についてはこちらから
この学びたいシリーズでは、実際に調べながら記事の内容を書いています。
左の吹き出しは、調べながらぼくが思った事をお色直しして載せています。
右の吹き出しは、テーマを学ぶにあたり必要な事をそのつどAIに聞いて、記事全体の流れに必要だと思った部分を書き出しています。
健康保険って何?

今回は『健康保険』について!
ハッキリ言ってさっぱり分かんないよ!
いや大声で言うことじゃないけど、もしものときの保険ってことぐらいしか分かんないよ!
もうお終いだよ!

安心してください、履いてま・・じゃなくて、大丈夫ですよ!
今おっしゃってた「もしものときの・・」という考えで当たっています。
保険というものはそもそも、「もしものときに備えるもの」なので、それが健康に関することだというイメージで学んでいけば、意外とすんなり覚えてしまえます。

前回までの各「税金」についてとかなら、まだ何となく分かってたんだけどな・・。
保険屋さんの話とか聞いてもいまいちピンときてないくらいの知識で、何とかなるのかな・・。
そもそも健康保険って何?

ではまず「健康保険とはそもそも何なのでしょうか?」

ひと言で言うと、健康保険とは「皆で少しずつお金を負担して、もし自分や誰かが怪我や病気をしたときにその医療費の負担を減らす仕組み」のことです。
イメージだと“医療費が3割りになるもの”というイメージだと思いますが、そもそもそうなるように皆で助け合う枠組みそのものを「健康保険」というんです。

あ~なるほど。
何となく“医療費を減らすための前払い”くらいに思ってたけど、仕組みそのものっていうのは盲点だったな。
では基礎知識として、3つのポイントに分けて健康保険がどういうものなのかを解説していきます。

■もし健康保険がなかったら
有名なことですが、健康保険に入っていると、医療費が3割りで済みます。
つまり健康保険がなかったら、もしくは入っていなかったら“全額負担”ということです。
- 風邪:診察、処方箋で3,000円⇒約1万円
- 虫歯:治療で3,000円⇒約1万円
- 盲腸:手術、入院で10万円⇒約30万円強
おおざっぱですが、これくらいかかってしまいます。
お金に余裕がなくても病院に通えるようにするための仕組みとも言えますね。
■“税金”と“保険”の違いについて
今まで消費税を始め、所得税、住民税と勉強してきましたが、これらは生活の中のインフラなど、言ってみれば私たちの生活のベースに使われているものでした。
一方健康保険とは、税金というカテゴリではなく“社会保険”というカテゴリになります。
誰が怪我や病気をしても対応できるように、あらかじめ国民全員から少しずつお金を集め、巨大な貯金を作って、それを実際に怪我や病気の人のために使うという仕組みです。
■国民皆保険について
“国民皆保険”とは、国民全員がなにかしらの健康保険に入って、上記した、「誰かが怪我をしたり病気をしたりしたときのためにお金を少しずつ集めるのき協力しましょう」というルールです。
このルールが、まさに日本における健康保険のあり方そのものと言ってもいいかもしれません。

なるほど。
最初に言ってたけど「もしものときのための」っていうのがまさに健康保険だったわけか。

そうなんです。
まずは健康保険について、「国民全体で協力し合って助け合うもの」というイメージができれば大丈夫です!

自分たちがいつ怪我や病気になるかなんて基本分からないもんね・・。
いざってときに皆に助けられていると思うとありがたいね!
健康保険には種類があるの?

ではぎんつばさん、その健康保険について、種類があるのはご存じでしたか?

えっ?
会社員とフリーランスでは種類が違うのは知ってたけど、他にもあるの?

そうなんです。
実は健康保険には、大きく分けると3つのグループに分けられるんです。
ということで、今の世代の方たちが入る健康保険を3つ紹介していきます。
■組合健保(くみあいけんぽ)
- 加入者:大企業の社員とその家族
- 特徴
パナソニックやトヨタなど、大多数の社員を抱える企業は、自分たちで独自に健康保険のグループを作っています。
企業の名前がついた保険証が配られます。
■協会健保(きょうかいけんぽ)
- 加入者:中小企業の社員とその家族
- 特徴
自分で組合を作らない中小企業などが入る、国が用意した大きなグループです。
日本で一番加入者が多い、スタンダードな健康保険です。
ちなみに組合健保と協会健保を一般的に“社会保険”と呼びます。
■国民健康保険(こくみんけんこうほけん)
- 加入者:フリーランス、自営業、お店の経営者、無職の人など
- 特徴
会社員でない人が入るグループです。
会社ではなく、自分が住んでいる市役所や自治体が窓口になります。
会社員の人が退職してフリーランスになったときなど、健康保険の切り替えの手続きがあるのは、この3つのグループ間の移動があるからなんですね。

へぇ~、3つもあったんだ!
・・っていって組合健保に入れる人は限られてるけど。

他にも特殊な例として、“誰かの扶養に入る”という手もあります。
上2つの社会保険は、その家族の扶養者が入っていれば、扶養している家族全員分の健康保険料をまかなえてしまうんです。
この仕様を受けるための細かい条件などはありますが、とても助かる仕組みですね。

社会保険ってすごいんだなぁ・・。
・・まぁ扶養に入るのは、ある意味大企業に入るより難しそうだけど・・。
保険料はどうやって決まるの?

じゃあ次は、その保険料について。
ぶっちゃけ保険屋さんの話でぐらいでしか聞かないんだけど、「保険料はどうやって決まっているんでしょうか?」

毎月いくら払うのか、これは一番重要と言ってもいいポイントですね。
これは社会保険(社保)のグループと、国民健康保険(国保)のグループで違います。

知ってた。
まあだからこそ会社員の恩恵が顕著に表れるところよね。
■会社員の場合(会社と折半という仕組み)
- 3ヵ月間のお給料の平均額から、“標準報酬月額”という値を決める。
- 標準報酬月額に“保険料率(全国平均約10%)”をかける。
- 会社と折半する。
大まかにこのような流れになります。
例えば標準報酬月額が30万円だった場合
【30万×10%=3万円⇒(会社が折半)⇒1万5,000円】
となり、1万5,000円が保険料としてお給料から天引きされます。
■フリーランスの場合(全額自己負担になる)
会社に属さず、フリーランスや自営業で働いている人の場合、お給料という概念がありません。
なので保険料は、“前年1年間の所得”を元に算出されます。
税金のときと同じように、稼ぎが多ければ支払う保険料も多くなり、会社という組織ではないので、折版もなく全額支払うことになります。


う~ん、フリーランスの辛いところですね・・(泣)。
しゃーないけど辛いところですね・・(2回目)。

保険料を払った分、所得税などから控除として引けるので、その分お得だと考えるのがいいかもしれません。

そう思わないと・・ってことですか!?
いやそう思うことにする・・。
確定申告にキッチリ書き込んでおく!
健康保険証一枚でどこまでカバーされるの?

ぎんつばさん、今まで健康保険そのものについて学んできましたが、実際に健康保険を使うときに、どこで使えるかはご存じですか?

えっ、・・病院とか、歯医者とか?

正解です!
しかしそれだけではなく、細かく具体的に「健康保険が適用される場合とされない場合」があります。
今からそれを解説してみましょう。
健康保険が適用されるかされないかは、“病気や怪我の治療が目的かどうか”で分かれます。
■使える場面(病院・歯科・調剤薬局など)
- 病院:怪我や病気の治療なのでもちろん使えます。
- 調剤薬局:病院の帰りに貰う処方箋にも適用されます。
- 歯医者:虫歯や歯周病の治療などにも保険は使えます。
- 整骨院:骨折や打撲、捻挫などの明らかな怪我の施術であれば適用されます。
- 訪問看護:自宅での医療目的のケアサポートであれば適用されます。
■使えない場面(美容整形・健康診断など)
- 健康診断:病院でも行いますが、健康の予防のためなので保険は適用されません。
- 予防接種:こちらも予防目的なので適用外です。
- 正常な出産:意外かもしれませんが、妊娠や出産は病気扱いではないため適用外です。
- 美容整形:見た目をキレイにする施術で、治療目的ではないため保険は使えません。

あ~、なるほど!
確かに治療が目的かどうかで全然違うね。
怪我や病気のために皆でお金集めてるのに、個人がキレイになりたいからとかでそのお金使われたらヤダもんな。

ちなみに仕事中の怪我などに関しては、健康保険ではなく会社の労災保険が適用されます。
健康保険とはあくまでプライベートでの怪我や病気の治療に限られるということですね。

ふむふむ、仕事中の怪我はあくまで会社の責任って考えなんだね。
フリーランスはこういうときも大変です。
フリーランスが特に知っておきたいこと

では最後に、そんな細かいところで大変なフリーランスの方に特に知っておいた方がいいことを解説してみますか?

それはいいかもね!
会社員からフリーになって、環境や支払うお金が一気に変わる人もいるだろうし、そういう人がちょっと知っておくと助かるようなことがあれば教えてほしいです。

“知っておけば劇的に楽になる、というものではない”ですが、少なくとも気持ちにはマシになるかもしれません。
それではフリーランスの方が知っておいた方がいい知識を3つに分けて紹介します。

【お役立ち1】“経営セーフティ共済”で保険料を下げる
国民健康保険では、保険料に関して税金の控除か効かないというものがあります。
この“経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)”は、本来取引先の倒産に備える保険なのですが、毎月積み立てる掛け金(最大年240万円)を、“全額経費として利益から差し引くことができる”という特性があるんです。
経費で差し引ける分が多ければ、当然所得分も減らせるので、支払う保険料も減らせますね。
【お役立ち2】国民健康保険組合(国保組合)に入る
フリーランス全員が、“国民健康保険”に入らなければならないというわけではありません。
それとは別に、“国民健康保険組合”という別グループが存在するんです。
- 文芸美術国民健康保険組合
文芸、美術、デザイン、Web制作、イラストレーターなどが入る - 東京美容国民健康保険組合
美容師などが入る
上の2つは一例ですが、これらの国保組合のメリットは、“どれだけ稼いでも支払う保険料は一律になる”という点です。
つまりフリーでそこそこ稼げるようになったら、国保組合に入ると支払う保険料が抑えられるんです。
【お役立ち3】減免制度
フリーランスの特色として、どうしても年によって収入に差が出てしまうことがあります。
例えば「去年に比べて今年は収入がめちゃくちゃ下がった・・」という場合に、自治体に申請すると支払う保険料を減額してもらえるケースがあります。
目安としては、去年に比べて“3割以上収入が減った場合”ですが、各自治体により条件が異なるため注意と確認が必要です。
また、この制度に関しては、自分で申請を行わないといけないため、役所などから通知が届くことはないので注意しましょう。

思ったよりいろいろお役立ち情報があった!
国保組合は自分の職業で、合致するものがあったら入りたいね。
中々細かく分けられて、手続きとかも大変そうだけど・・。

他にも“任意継続”や、“マイクロ法人”という手もありますが、どちらもフリーランスの中では限定的なため、初心者向けの今回は割愛しました。

そこまで稼いでいるなら初心者の方ではないだろうしね。
とりあえず税金も含めてだけど、日常でのお金が安定するくらいに稼げれば、フリーランスで安泰っていっていいかもね。
今回学んだことを頭に入れて、そうなったときにしっかり活かせるようにしておこう!
まとめ
中々聞きなれない言葉も多かったですね。
健康保険、普段何となく病気のためにと支払っていましたが、調べないと分からない制度や、ルールがあってびっくりしました。
個人的に一番驚いたのが、妊娠・出産は保険適用外だったことです。
病気ではないと言われればそうなんですが、他人事ながら大変なんだなぁとしみじみ思ってしまいました。
フリーでお仕事されている方は、それこそベテランの方から新人の方までお数多くいらっしゃいますが、早いうちに自分のお金周りを見直して、いざというときに慌てないようにしたいですね。
それこそ保険を勉強することが将来の保険になるかと思います。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は『年金』についてです。
前回の『住民税』についてはこちらから

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