確率0.005% 森のダイヤモンド、カバノアナタケを探す元マタギたちのそこんトコロ【5/22 感想】

所さん感想 番組感想

5月22日放送の『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』の感想記事です。

「日本に眠る激レア食材を探せ!」のコーナー。

今回は雪山に眠る激レア食材、通称“森のダイヤモンド”を見つけに、ワタリ119さんと元マタギの男性が、白樺の中を歩き回ります。

その果てに見つけた真っ黒な希少食材とは・・?

テレ東『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』

「そこんトコロ」番組概要

  • テレビ東京系列にて毎週金曜よる8時より放送
  • 出演者:所ジョージ清水ミチコ東貴博児嶋一哉髙木雄也冨田有紀

5月22日放送内容・感想

■本州一厳寒の地に眠る激レア食材を探せ

ワタリ119さんがはしゃぐ−9℃の銀世界、岩手県盛岡市の岩洞湖
過去に氷点下30℃を記録した本州一厳寒の地で、とある激レア食材が採れるという。
ワタリさんを待つのは軽トラにパーカー姿の大井さん。
75歳という年齢にも驚きだが、冬場畑に白菜採りに行く位の恰好をしているのにも驚く。
軽トラの荷台には2匹の犬、熊よけのための頼もしい護衛だ。
こうしてみると食材ハンターというよりはマタギに見える

白樺が生える雪山

そんな2人と2匹が採りにいくのは通称“森のダイヤモンド”。
白樺の木に生えるキノコだそうだが、その希少価値は凄まじい。
1㎏2万円、なんと白樺2万本に1本の割合でしか採取できないそうだ。
まるでゲームの世界。
確率だと0.005%、サラブレッドが突然変異で「白毛」として生まれてくる確率と同じだそうだ。
とはいっても分かりにくいが・・。

■過酷な雪山での無数の白樺探索

森のダイヤモンドを目指し、車は雪深い森の山奥へ。
車が入れる限界まで来たら、そこからはスノーシューを取りつけ徒歩で進む。
いよいよ捜索開始、何度も通り過ぎる白樺を、慎重に睨みつけて例のキノコを探す。
色は黒、石炭のような輪郭があいまいなほどの黒
もともと白樺には“皮目ひもく”とよばれる、幹が呼吸するための小さい穴が開いている。
白樺の幹の黒い模様がそれだ。
それが遠くから見るとそのキノコに見えるのだ。
とても紛らわしく、いつまで経ってもこの目移りには慣れない。


確率2万分の1という途方もない数字もそうだが、そこに拍車をかけるのが天候だ。
雪こそ降ってはいないが、本州一の厳寒というだけあり、所々で積雪が1メートルを超える
いくらスノーシューを履いていようと、柔らかな新雪に踏み入れば、体は重力に従う他ない。
辺り一面の雪景色は、それらを隠す巧妙なカモフラージュだ。
自然に敵意はないが、だからこそありのままの残酷さも眠っている。


1本1本白樺を目視していくが、さすがにそう甘い話ではない。
大井さんですら、1日探し続けても成果が得られないのが普通なのだ。
2人の願いもむなしく、過ぎ行く白樺には何もない。
ただただ普通に、一景色として2人と2匹を見送るのみだ。


冒頭で大井さんはマタギに見えると言ったが、あながち間違いではなかった。
と言うか17年前までは本当にマタギだったらしい。
それも歴40年のベテラン、2匹の犬も、おそらく代替わりで大井さんの狩りをサポートし続けているパートナーたちなのだろう。
それを示すように、雪の斜面を確かな足取りで進む大井さんと、その脇をどこか楽しそうについていく犬たち。


そんな大井さんがとあるものを見つけた。
風が積もった雪を押しやり、風下にせり出したもの、“雪庇せっぴだ。
大井さんいわく、そのキノコは風が強い場所にあるのだという。
その場所を歩くと確かに風がある。
踏みしめる足元から雪をすくい上げ、どこか辺り一面に払っていく。
肌に当たる風の感触に眉をひそめながら、大井さんが何か黒いものを見つけた。
それは残念ながら普通のキノコだった。

カバノアナタケを探し、雪山を探索しているところ

捜索開始から1時間、2時間と過ぎ、懸命に歩く2人と2匹の体力を、雪と風がやみくもに奪っていく。
そして探し始めて3時間が経過したころ、とうとうこの場所に見切りをつけた。
この場所には何もなかった。
いや、もしかしたらあったかもしれないが、それを証明するにはあまりにも過酷だった。

■場所を変えての探索2日目

翌日、捜索2日目だ。
場所を変え、車両通行止めの道をひたすら歩く。
ここはただの道だ、山にも入っていない。
それでも一晩寝て体力は改めているし、2匹の犬たちも散歩気分で転がり回る。
この後のことを思わなければ微笑ましいスノーハイキングだ。


歩き続けること1時間、距離にして7㎞、ちょっとした行軍演習だ。
そして着いたその場所、山の起伏が交互に連なり、生える白樺たちが枯れ木色の波のようだ。
この場所で今度こそと意気込み、2人と2匹は森のダイヤモンドを探し始める。


探し始めてすぐにワタリさんが何かを見つける。
白樺の高い位置、円盤状に突き出たキノコだ。
それは“ホクチタケ”、燃えやすいキノコで、火をおこす際の火口(ホクチ)に使う。
目的のものではなかったが、幸先が良いスタートに昨日とは違う兆しが見える。


しかし、それは兆しだけだった。
昨日と同じ、1時間、2時間、雪山の中を白樺を見続け、睨みつけながら歩き探し、またもや嫌な予感が漂い始める。
体力も気力も雪山と風に流され続け、言葉もなくただただ歩き、まだ見知らぬそのキノコのために、どこに焦点を合わせたらいいかも分からず、ふと足を止めてしまう。
疲れが思わず口から言葉としてこぼれる、ワタリさんは何とか体を起こし、まだ足跡のない方へ歩を進める。
そしてその時が訪れた。

■ついに現れた0.005%の「カバノアナタケ」

ふとワタリさんの目の前に現れた何か。
決して遠くから視認していたわけではないだろう、歩いて、気付いたら目の前にあったのだ。
白樺の、積雪近くにくっついている黒い何か。
とてもキノコには見えない、本当に幹の一部が“炭化”したようなそれは紛れもなく探していた森のダイヤモンドだった。


カバノアナタケ」と呼ばれるそれは、白樺の穴の中から出てきているキノコ、読んで字のごとくの生態だ。
北海道や東北の寒い地方で育ち、白樺に寄生して栄養を吸い取り成長する。
気候や日の当たり方など、限られた条件でしか育たないまさに激レアな食材だ。
見つけられただけ奇跡だが、どうやらこの辺りはその奇跡の集まりだったらしい。
大小様々なカバノアナタケが見つかり、結局その量は3㎏ほどになった。
単純計算、金額にして6万円ほどだが、それを言うのは野暮であろう。


まさかりで採取するほどの硬さだが、このキノコ、一体どうやって食すのだろうか。
答えを言うと、お茶にするのだ。
カバノアナタケ茶という、見た目はブラックコーヒーのような深い黒色。
その味は黒糖のような香ばしさがあり、濃いウーロン茶のようだという。
βグルカンやポリフェノール、ミネラルが豊富に含まれ、ノンカフェインでクセがなく飲みやすい。
今回の雪山探索で手に入れたそれは、古くから人々に健康をもたらす、冬の恵みだったのだ。

カバノアナタケ茶を淹れているところ

どこで観れる?見逃し配信は?

TVerで残り期間1週間ほどです

まとめ

ロマンですねこういうの。

「ネットで買えばいいじゃん」
って思う方もいると思いますが、そもそもそれだって誰かが雪の中を歩いて採ったものですからね。
そういう方たちにも感謝です。

と言うか大井さんがめちゃくちゃ体力あってスゴイな~って。
さすがに元マタギだけあって、もりもり山に登っていくんですよね。
前は熊とか仕留めてたんでしょうかね。
一緒に探索してた犬たちといい、マタギってそういうものなのかな~って、ちょっとゴールデンカムイを思い出しました。

それではここまで読んでいただきありがとうございました!

自然に感謝して、日々健康に過ごしたいですね。


前回の『8mmテープに残された余命半年の母親の姿に向き合う兄弟2人のそこんトコロ』はこちら

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