ぬいぐるみを治すの神の手 歴60年茨城のおばあちゃんのそこんトコロ【4/24感想】

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4月24日放送の『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』の感想記事です。
茨城に住む、ぬいぐるみ修理を請け負う一人のおばあちゃんに焦点を当てて、感想記事を書いていきます。

テレ東『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』

「そこんトコロ」番組概要

  • テレビ東京系列にて毎週金曜よる8時より放送
  • 出演者:所ジョージ清水ミチコ東貴博児嶋一哉髙木雄也冨田有紀

4月24日放送内容・感想

依頼者の笑顔のために、その道60年の培われた技術と知識が生んだ神の手。
思い出のぬいぐるみが思い出そのままによみがえる。


そんな職人が住む茨城県のとある山奥、神の手を持つ「遠藤珠美」さんは、今回番組の中で、2組の依頼者のためにその技術をいかんなく発揮した。

■一組目、猫のぬいぐるみの修理依頼

くたびれた猫のぬいぐるみを持ってきた母と娘の親子。
耳と尻尾に穴の開いたぬいぐるみを、珠美さんが治す


●生まれた時から一緒だったぬいぐるみ

祖父が、娘さんが生まれた時にプレゼントしたものらしく、物心ついた頃からずっと一緒だった、言わば「家族」のような存在だ。
ペットにかじられ穴が開いてしまっても、なんとか直そうと耳にばんそうこうを貼ったりしたが、応急処置にしかなってなさそうだ。


ぬいぐるみを大切にしているのなら、穴が開くのは耐えられなかったはずだ。
生れた時から一緒ならなおさら。
ずっと大切にしているものだと、それが壊れた時、その痛みが自分に伝わるのだ。


娘さんが13年一緒に過ごしてきたぬいぐるみ。
母親が、細かく穴が開いている個所と、このぬいぐるみが娘にとってどういうものかを珠美さんに伝えていた。
その話を聴いている珠美さんの真剣な目が印象的だった。
きっと毎回依頼者に寄り添いながら、ぬいぐるみにどんな想いが込められているのかを考えているのだろう。
そうでなければ、話を聴いた後の「元気になるから大丈夫」という言葉は出てこないはずだ。
まるで医者のようだ。


●卓越した知識と技術で修理する

修理を始める珠美さん。
生地を切って、中の綿をすべて出していく。
先ほど医者と言ったが、本当に手術のようだ。
取り出した綿のようすから、このぬいぐるみが何度も洗われ、本当に大切にされてきたものだと再確認したようす。
この仕事をしていると、そうやって依頼者の想いが伝わるタイミングがあちこちにあるのだろう。
修理を進める珠美さんの表情は穏やかに見えた。


ぬいぐるみの生地を洗い、乾かし、2日経ってようやく穴の修復にかかる。
すぐに縫って終わりかと思っていたが、しっかり工程があるようで少し驚いた。
尻尾の穴をふさぐため、300種類のストックから近い色の毛糸を選んでいく。


選んだ毛糸で穴をふさいでいくわけだが、ここでも珠美さんの心遣いがあった。
選んだ毛糸はあくまで穴をふさぐ下地として使い、もとの生地をできるだけ活かし、下地の上にもとの生地がかぶさるように縫っていくのだ。
毛糸が違えば手触り、肌触りも違ってしまう。
もとのぬいぐるみに戻すには、できるだけ思い出を残す
仕上げにブラッシングしているようすが、本物の猫にしてあげてるようにも見えた。


ばんそうこうで応急処置された耳の治療にとりかかる。
しかしばんそうこうがはがれない。
さらに耳の材質は毛糸ではないため、しっぽと同じような「もとの生地を活かす」方法が使えない。
苦渋の決断か、珠美さんは少し悲しそうな顔をしながら、耳の生地を新しいものに取り換えることを決めた。
それがこのぬいぐるみのためだという。


ぬいぐるみのは「顔が一番大切」。
そう言いながら、もとの耳と同じ色の生地を探し、耳を治していく。
新しい生地を使うことで表情が変わり、ぬいぐるみのイメージが変わってしまわないように、丁寧に心を込めて治していく。


確かにぬいぐるみを持つ時にどこを見るかと言えば顔だ。
私はぬいぐるみ自体をまじまじ見た経験は少ないが、昔家にあったぬいぐるみがどんな顔だったかは覚えている。
鳥のぬいぐるみで、誰がつけたか名前は「ぴよ助」だ。
どこを見ているのか分からない顔をしていたが、それがぴよ助の表情だったのだろう。


話がそれてしまったが、表情をそのままに耳を治し、生地の中に綿を戻していく。
口元に膨らみを持たせるため、中の綿が移動しないように糸で内側に柵を作り、丹精込めて綿をつめていく。
さながら治したぬいぐるみに命を吹き込むようだ。


そしてまるまるふわふわした猫のぬいぐるみが姿を現した。
とても可愛らしく新品に見える。
思い出の家族と再会をはたした親子・・・特に娘さんは嬉しそうにぬいぐるみに抱き着いていた。
これが珠美さんの見たかったものなのだろう。
これからも仲良く、大切にしてね」と声をかける珠美さんの表情がそう語っていた。

依頼者が持ってきたねこのぬいぐるみのイメージ

■ニ組目、猫のぬいぐるみをオーダーメイドする女性

病気でこの世を去ってしまった家族の猫。
その思い出を形に残すため、1人の女性がオーダーメイドを依頼する。


●20年共に過ごした家族の思い出を等身大の姿へ

ペットショップで出会い、そこから20年一緒に過ごしてきた家族の猫。
病気でこの世を去ってしまい、日常が変わってしまった。
いつもいる場所にいない・・・
涙ぐみながら話す依頼者の女性はとても辛そうに話す。
観ているといたたまれない気持ちになる。
そんな女性に珠美さんは「大丈夫だ、自分はぬいぐるみ作家だ」と胸を張る。
とても頼もしい笑顔だ。


この女性だけではなく、ここに来る人は皆珠美さんの神の手を頼りに来ている。
思い出を治してほしい
思い出を形にしてほしい
わらにもすがる思いなのだ。
だからこそ、自信をもって「大丈夫」と言ってもらえることがどれだけ安心できるか
この人柄も珠美さんが60年も続けられている要因だと思う。


依頼者の女性は「オーダーメイド」を依頼したが、実は珠美さんはもともと本職が「ぬいぐるみデザイナー」だそうだ。
職場の中には自身がデザインし製作した動物のぬいぐるみが飾ってあった。
「ゴリラ、キリン、ライオン、ゾウ」などなど、可愛らしくもあり、大型動物には迫力もある。
しっかり毛並みまで再現されているあたり、細部にまで目と心を行き渡らせている証拠だ。


綿密に打ち合わせをしながら、猫の毛色、毛並み、ポーズなど細かく決めていく。
女性は悲しみに目を伏せがちになりながらも、表情には珠美さんにかける期待も見える。


●妥協を許さない思い出の製作

珠美さんは型紙に猫を描いていく。
構想をねりながら、横顔、正面と紙の中に猫を形作って、頭の中にあるイメージを落とし込む。
いわゆる“設計図”と呼ばれるものだ。
珠美さんいわく「ここが一番重要」らしい。
私は設計図など書いたことがないが、横、正面から見て、寸法や曲線も合わせなければならないのだから、大変なことは分かる。


型紙が完成し、ぬいぐるみ製作に移るため、珠美さんはボア付きの生地をいくつか選び、細かくパーツ分けしてミシンで縫い合わせていく。
映像の、編集の問題もあるだろうが、あっという間に完成してしまった。
素人目だが立派な猫の形になっている。
依頼者の写真で見た姿だ。
・・・しかし、珠美さんは「型をもう一度やり直す」と言う。
「えっ?」と思った。


可愛らしい猫だが、珠美さんいわく全然ダメらしい。
脚の太さ、毛並みなど、細かい部分が異なっているようだ。
立体にして初めて分かることもある。
平面と立体では差が大きく、苦戦する時は10回でもやり直すようだ。
「細かい場所なら修正すればいいのに」と思った。
しかしそれではダメだと言う。
一から作り直す手間を省くようでは、本物を再現することなどできないのだ。


こだわりと言うべきか、プロ意識と言うべきか、ここまでくると意地のようにも思える。
ただ決して子どものような“聞かなさ”ではなく、「依頼者の笑顔のため」なのだ。
一切の妥協を許さず、改めて型紙から猫を書き直す。
一組目のように、今あるものをもとに戻すわけではなく、一から作る。
写真という二次元を三次元に移し替えるのだ。
簡単なわけがない。


二回目の猫の形を作った後、納得がいった珠美さんは、あらかじめ依頼者の女性と選んだ目のパーツを取りつける。
やはり目があると一気に表情が出る。
この時点で可愛い。
最後に猫にピッタリのナイロン製のヒゲをつける。
ハリがあって、ゆらゆら揺れるヒゲを見ると、一瞬猫が生きているように思える。
立派なヒゲをつけてもらった猫は、女性と対面した。


毛色、毛並み、ポーズ、表情、すべてが写真のまま。
細かい模様も再現されている、まさに“そのまま”なのだ。
家族と再会し、抱きしめられることに喜ぶ女性の姿は、最初に珠美さんの所に来た時とは真逆。
もちろんさみしい気持ちもあるのだろうが、今は家族との再会に、笑顔のあふれる生活を送ってほしいと思った。

工房で、おばあちゃんがぬいぐるみを修理しているようす

■感想まとめ

依頼者の気持ちをくむ心持ち、笑顔のために意地でも頑張る姿勢、職人としてのプライドと心のあり方、とても真似できないものだと思った。
珠美さんは、人の想いにも思い出にも寄り添っているのだ。
これからもたくさんの人を笑顔にしていってほしい。

遠藤珠美さんの務める樹麻紅工房はこちら

どこで観れる?見逃し配信は?

TVerです。

まとめ

思い出の修理人」って感じでしたね。

単純に修理ができるだけじゃなくて、ちゃんと依頼者たちの気持ちに寄り添ってるんですよね。
そのぬいぐるみがどれくらい大切にされてきたか、もともとはどんな形だったか、しっかり考えながら治してるのが、ホントに心の優しい人なんだなと。

歴60年、人生をかけて人々を笑顔にしているんですよ。
いくら人の笑顔が見たいからって、中々そこまでできることじゃないですからね。
よっぽどご本人もぬいぐるみが好きなんだなと。

ちなみに記事の中で「なおす」の漢字をどうしようかと思ったんですが、やっぱりこの場合「直す」ではなく「治す」の方かなと思い、「治す」で書きました。
皆さんにとって、大事な家族ですからね。

それではここまで読んでいただきありがとうございました!

大切な思い出と一緒に成長できるような人になりたいですね

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